会議のあとに「議事録、今日中にまとめなきゃ」となるの、けっこう重いですよね。AIを使えば、録音データの文字起こしや要約のたたき台づくりはかなり進めやすくなります。
ただし、議事録は仕事の記録です。録音してよいか、社外秘を入れてよいか、AIの要約をそのまま共有してよいかは、先に確認しておきたいところです。ここを飛ばさなければ、AIはかなり頼れる相棒になります。
この記事では、AIで議事録を作る流れを「録音前の同意」「文字起こし」「AI要約」「人の事実確認」「共有前チェック」の順番で整理します。ChatGPT、Claude、Geminiを使う場合の公式確認先も入れるので、まずは小さな会議から試す準備に使ってください。
仕事でAIを使う前の全体ルールを先に固めたい人は、AIを仕事で使う前に決めておきたいルールと注意点も合わせて読むと判断しやすいです。
AIで議事録を作る前に確認すること
最初に見るべきなのは、AIツールの便利機能ではなく「その会議を録音してよい状態か」です。ここ、かなり大事です。
録音や文字起こしをする前に、参加者へ目的と利用範囲を伝えましょう。たとえば「議事録作成のために録音します」「社内共有用の要約に使います」「録音データは議事録確認後に削除します」のように、何に使うかを短く説明します。
会社の会議なら、社内の情報管理ルール、就業規則、取引先とのNDAも確認しておくと安心です。社外の人がいる会議、採用、評価、法務、医療、金融、個人情報が多い会議では、AIに入れる前に上司や管理部門へ確認した方が安全です。
- 参加者に録音とAI利用の目的を伝える
- 録音禁止、外部ツール禁止、社外共有禁止の会議では使わない
- 顧客名、個人名、金額、未公開施策は入力前に伏せる
- 録音データ、文字起こし、要約文の保存場所と削除時期を決める
AIを使うほどラクになる場面はあります。でも「録っていいか分からない会議」を勢いで録るのは避けましょう。まず確認。そこからでOKです。
会議前に準備する録音・メモ・共有ルール
AI議事録は、会議前の準備で仕上がりがかなり変わります。録音音声だけをあとからAIに投げるより、会議の目的や議題を一緒に整理しておく方が、要約のズレを減らしやすいです。
会議前に用意したいのは、次の5つです。
- 会議名、日時、参加者、欠席者
- 議題と、決めたいこと
- 録音する端末やツール
- 議事録の保存場所と共有範囲
- 録音データと文字起こしの削除ルール
ここまで決めておくと、AIへの指示も書きやすくなります。たとえば「この文字起こしから、決定事項、未決事項、ToDo、担当者、期限を分けて議事録のたたき台を作ってください」と伝えられます。
プロンプトの基本を先に押さえたい場合は、ChatGPTプロンプトの書き方を初心者向けにまとめた記事が参考になります。議事録でも、目的、前提、出力形式を分ける考え方はそのまま使えます。
録音データを文字起こしする手順

録音できる状態が整ったら、次は文字起こしです。文字起こしとは、音声をテキストに変えることです。AIで要約する前に、まずは会話内容を読める形にします。
文字起こしでは、次のポイントを確認しましょう。
- 話者が誰か分かるか
- 固有名詞、商品名、社名が間違っていないか
- 数字、日付、金額、期限が正しいか
- 聞き取れなかった部分が「不明」のまま残っていないか
- 不要な雑談や個人情報をAI要約前に削れるか
特に、AIは固有名詞や似た発音の言葉を間違えることがあります。ここで雑に進めると、要約もそのままズレます。短い会議なら、文字起こしをざっと読んでから要約に進むだけでもかなり違います。
長文や資料をAIで要約したい人は、Claudeで長文を要約するコツと注意点も近い考え方で使えます。長い文字起こしほど、前提と確認項目を分けるのがコツです。
AIで要約して議事録のたたき台を作る方法
文字起こしができたら、AIに議事録のたたき台を作ってもらいます。ここで大事なのは、「短くまとめて」だけで投げないことです。何を議事録に残したいかを指定しましょう。
初心者なら、次のような形でOKです。
以下の文字起こしをもとに、会議議事録のたたき台を作ってください。出力は「会議概要」「決定事項」「未決事項」「ToDo」「担当者」「期限」「確認が必要な点」に分けてください。数字、日付、担当者名は間違いがないか分かるように、確認が必要なものとして残してください。
この指示にすると、AIがただ文章を短くするだけでなく、次に確認すべき場所まで見つけやすくなります。議事録はきれいな文章より、あとで見た人が「何が決まって、誰が、いつまでに動くのか」を分かることが大事です。
文章の整え方や校正にもAIを使いたい場合は、AI文章校正ツールの選び方と注意点もチェックしてみてください。議事録では、読みやすさよりも事実のズレを優先して確認しましょう。
AI議事録をそのまま共有しないための事実確認
AIが作った議事録は、完成版ではなくたたき台です。ここを忘れないのがいちばん大事です。
共有前には、最低でも次の項目を人の目で確認しましょう。
- 決定事項が実際の結論と合っているか
- 未決事項が勝手に決定扱いになっていないか
- 担当者と期限が正しいか
- 数字、日付、金額、社名、商品名が正しいか
- 発言のニュアンスが強く変わっていないか
- 誰かの推測や雑談が事実のように書かれていないか
AIは、読みやすく整えるのが得意な一方で、会議の空気や「まだ決まっていない話」を強く言い切ってしまうことがあります。だからこそ、最後は会議を知っている人が確認します。ここまでやって初めて、安心して共有しやすい議事録になります。
共有前にチェックしたい機密情報と公開範囲
議事録は、共有したあとに一人歩きしやすい文書です。社内だけのつもりでも、転送、引用、添付で広がることがあります。共有範囲は、本文の完成度と同じくらい大切です。
共有前には、次を確認しましょう。
- 顧客名、個人名、連絡先などの個人情報が不要に残っていないか
- 未公開の売上、予算、契約条件、施策名が含まれていないか
- 社外参加者に見せてよい範囲だけになっているか
- 共有リンクが「全員閲覧可」になっていないか
- 録音データや文字起こしの保存期間を決めているか
AIに投げる前の段階で、個人名を「Aさん」、顧客名を「取引先A」のように置き換える簡易マスキングも有効です。完璧な匿名化ではありませんが、初心者がまず始める対策としてはかなり現実的です。
GeminiをGoogleサービスと一緒に使う場合は、GeminiをGoogleサービスで使う初心者向け連携ガイドも参考になります。Googleドライブやドキュメントに保存するなら、共有権限までセットで確認しましょう。
ChatGPT・Claude・Geminiで公式情報を確認する場所
料金、使える機能、入力データの扱いは変わることがあります。この記事では2026年7月29日時点で、公式ページを確認して整理しています。実際に使う前には、必ず最新の公式情報を見てください。
ChatGPTで確認したい公式情報
OpenAIの公式ヘルプでは、ChatGPT Recordは会議や音声メモを録音、文字起こし、要約できる機能として案内されています。ただし、利用できるプランやアプリ環境が限られる場合があります。また、録音する場合は地域の法律や必要な同意を確認する責任があると説明されています。
データの扱いは、OpenAI公式のData Controls FAQと、ChatGPT Record公式ヘルプを確認しましょう。仕事で使う場合は、ChatGPT Businessの公式料金ページで、プランとデータ利用条件も見ておくと安心です。
Claudeで確認したい公式情報
Claudeで議事録の要約をする場合は、文字起こしや会議メモに機密情報を入れすぎないことが大切です。Anthropicの公式ヘルプでは、Claude Free、Pro、Maxなどの個人向け利用で、プライバシー設定やモデル改善への利用に関する説明が案内されています。
最新のデータ取り扱いは、Anthropic公式ヘルプの会話データに関する説明を確認してください。料金は地域やプランで変わることがあるため、Claude公式のアップグレード画面やヘルプで確認するのが確実です。
Geminiで確認したい公式情報
Geminiは、Google Meetの「Take notes for me」のように、会議メモ作成を直接サポートする機能が案内されています。Google公式ヘルプでは、対応プラン、対応言語、共有設定、参加者への通知などが説明されています。
Google Meetで使う場合は、Google Meet公式ヘルプのTake notes for meを確認しましょう。Geminiアプリ全体のデータ利用や保存、アクティビティ設定は、Gemini Apps Privacy Hubで確認できます。仕事用のGoogle Workspaceでは、個人アカウントとは扱いが違う場合があるため、管理者設定も見ておくと安心です。
実際に試すツールを決めるときは、ChatGPT公式ページ、Claude公式ページ、Gemini公式ページで、自分のアカウントで使える機能と最新の利用条件を確認してください。
初心者は小さな会議から試すのがおすすめ
AI議事録は、いきなり重要会議で使うより、少人数で機密性が低い会議から試すのが進めやすいです。最初は、録音、文字起こし、要約、確認、共有の流れを一度通すことをゴールにしましょう。
おすすめの始め方は、次の順番です。
- 録音してよい会議か確認する
- 参加者に録音目的と共有範囲を伝える
- 短い会議を録音する
- 文字起こしを読み、固有名詞や数字を直す
- AIに決定事項、ToDo、期限を分けて要約させる
- 人が確認してから、必要な範囲だけ共有する
この流れなら、AIに任せすぎず、でも議事録作成の重さはかなり軽くできます。まずは「全部自動化」ではなく、「たたき台を速く作って、人が正しく整える」くらいの距離感がちょうどいいです。
ChatGPT、Claude、Geminiのどれを使う場合でも、最新の機能、料金、データ利用条件は公式ページで確認してから進めましょう。会議の内容が社内ルールに合っているかも確認できれば、安心して一歩目を踏み出せます。